Capybara-Penguinのブログ

のほほんカピバラとぐーたらペンギンです。よろしくお願いします♪

U理論

ペンギンさん

 

仕事もプライベートでも、何か問題に突き当たった時、どのように答えを出しますか?

 

例えば、本当に美味しい麻婆豆腐を作るという課題があったとします。

 

重慶飯店の料理人に聞いて、材料を揃えたり、調理法を聞いたり、本場中国に行って修行したり、クックパッド見たり。そうするとある程度美味しいものができます。

 

でも、マクロな視点で見ると、世界に新しい価値は生まれていない。ただ、既にある美味しい麻婆豆腐

を真似する人が1人増えただけ。これではイノベーションと言えません。

 

過去の事例や人がやってることをそのまま真似しても、もはや価値のない時代。食べ物も、服もインテリアも世の中に溢れすぎていて、ただモノを作るだけでは売れないし、変化が早く未来が見通せない

現在、過去の事例のそのまま転用は役に立たないし、むしろ害悪となるんです。

 

そこで、U理論っていう、思考法が有効。

U理論は、過去の延長線上にない答えを直感を元に導き出す思考法。過去の経験や知識をたどって答えを引っ張る段階を「ダウンローディング」と呼び、そのダウンローディングを保留し、目の前で起きていること、「今ここ」に集中し、「シーイング」(観察)する。そして、自分の思考を一旦放棄し、相手の立場、顧客の立場に立って、考える(「センシング」)と、未来の理想の状態が閃く(「プレゼンシング」)。

 

ただし、その直感があってるかなんて、誰もわからないし、過去に事例がないから根拠づけられない。降りてきたアイデアは、ほとんどの場合、人に話すと反対されるし、自分でも実行が怖い。でも、反対されるし、自分でも怖いアイデアの方がイノベーティブであることが多い。

 

麻婆豆腐に話を戻すと、本当に美味しい麻婆豆腐を作るには、そもそも何で麻婆豆腐なのか、何のために作るのか?誰が喜んでくれたら最も幸せか、など、考えると、麻婆豆腐よりもっといいものが出来上がるかもしれない。仮にペンギンさんが最も喜ぶ麻婆豆腐だと定義すると、ペンギンさんの立場で考えて、激辛でヘルシーで、パクチー山盛り、山椒はちゃんと挽いてある麻婆豆腐が出来上がる。これは、非常に価値の高い麻婆豆腐と言えると思う。

 

でも、実際にダウンローディングは無意識でやっちゃってることが多い。脳に蓄積された過去のアーカイブから、答えを引っ張ろうとする自分に気づく。手っ取り早く答えを出すなら、それでもいいかもしれない。でも、目先のことに囚われず、たまにはじっくり腰を据えて、考えてみるのも良いかもしれない。

 

最近読んだ本で、面白かったので共有します。